私は全人類にインターコンチネンタルバリリゾートをおすすめしたい
「どうせならバリで1番人気のあるホテルに泊まってみよう!」
同行者の軽い一言から、我々はインターコンチネンタルバリに泊まることになった。
とはいえ、学生である筆者( https://twitter.com/sounds_shick )と社会人4ヶ月目の同行者は、2人とも決して贅沢をするタイプではない。そんな我々が世界最高級ホテルブランドの1つであるインターコンチネンタルに宿泊し、リッチな欧米の大人たちに紛れて楽しむことはできるのだろうか?
インターコンチネンタルバリのレビュー記事は、普段から多少の贅沢をしている大人が書いたものが多い。そのような中、インターコンチネンタルバリリゾートについて、普段はバックパッカー的な旅をしている素朴な学生の視点からレビューを書くということには、価値があると考える。というわけで、今から早速、インターコンチネンタルバリのおすすめポイントを挙げていく。
目次
1.朝食バイキングがハンパなく充実している
ホテルの楽しみの1つに、朝食バイキングがある。がしかし、ホテルによってそのクオリティーには大きなばらつきがある。
筆者は昔、大学受験で泊まった東京の安いビジネスホテルの朝食で、 脱脂粉乳の味がする、水のような自家製ヨーグルトを食べたことがある。ただでさえ不安な入試の朝、残すのもなんだか縁起が悪いと思い、泣きながらそのヨーグルトを食べた。(ちなみにヨーグルトとは全く関係ないのだが、その入試には不合格となった)
そんな自家製脱脂粉乳ヨーグルトを堂々と提供するホテルがある中、世界には、これでもかというほど豪華な朝食を楽しめるホテルもある。
インターコンチネンタルバリでは、たくさんの種類のハイクオリティーな料理を食べることができた。バリ料理、西洋料理、中華料理、和食・・・世界のありとあらゆる料理を、好きなだけ、その場で作ってもらえる。
パンだけでも、今すぐパン屋さんを開そうなほどたくさんの種類があった。
オレンジジュースやアップルジュースなどの定番に加え、南国フルーツジュースが複数用意されていたのが嬉しかった。
我々は、外のテラス席で食べることにした。味が美味しかったのは勿論のこと、担当のコンシェルジュさんが挨拶に来てくれたのが嬉しかった。
東南アジアに行くと、必ず1度は飲んでいる椰子の実ジュース。いつもは屋台のおじさんが包丁で叩き割ったものを飲んでいるので、こういうホテルで飲むのはちょっと新鮮。
バリの伝統的なデザートは、ココナッツミルクの甘いとろーっとした味で、とても美味しかった。
ラテアートも食器も、とても可愛かった。
2.抜群のサービスを受けられる
実はこのホテルに泊まる前、同行者は私を笑わせようと猿を茶化し、猿に噛まれていた。 バリ島の猿には狂犬病のリスクがあるらしく、彼は24時間以内にワクチンを接種する必要があった。(万が一狂犬病に感染していた場合、24時間以内にワクチンを接種できなければ、彼はほぼ100%命を落とすことになる)
ホテルに到着するやいなや、我々はすぐにワクチンを打つことができる病院を探してもらった。がしかし、最近はバリ島でも狂犬病ワクチンは置いていないようで、なかなか見つからない。担当のコンシェルジュさんの力だけでは探しきれず、シェフ・コンシェルジュさんをはじめ、ホテル内クリニックのお医者さんなど、スタッフ総動員で探してもらった。
探し始めて5時間。日本への緊急帰国なども検討しはじめた頃、バリの小さな小さな診療所に、ワクチンが置いてあることが分かった。こうして、ホテル内クリニックの看護師さんと筆者に付き添われ、同行者は無事、24時間以内にワクチンを接種することができた。
もしこの日、インターコンチネンタルバリではなく、いつものように安いホテルに泊まっていたら。そう考えると、今でも恐ろしくなる。ワクチンを見つけ出すまで、バリ中の病院に電話をかけ続けてくれたコンシェルジュさんたちには、感謝してもしきれない。
このホテルでは最初から最後まで、本当に至れり尽くせりだった。
チェックアウト後、我々は1Fのレセプションでコンシェルジュさんから鍵を受け取り、デパーチャーラウンジであるSAYANA LOUNGEを使用した。
このときはたまたま他に人がおらず、貸切状態だった。あまりに居心地がよかったため、このまま日本に帰らず、ずっとここで暮らしたいとさえ思った。
バルコニーもとても快適だった。ここで数時間ゆっくり読書でもしたら最高なんだろうなあと思う。
滞在中いったい何枚のバスタオルを使ったのだろう?と思わず考えてしまうほど、このホテルではどこへ行っても洗いたてのフカフカのバスタオルを提供してもらえる。
3.最高にリラックスできる
インターコンチネンタルバリには、プライベートビーチに数多くのプール、スパ、美味しいレストランなど、数多くのリラックスできる施設がある。
写真だけでは伝えきれないのだが、そこはまさしく極楽浄土そのものであった。
ビーチやプールでゆっくり泳ぎ、喉が渇いたら南国フルーツの生ジュースを飲み、一休み。体が冷えてきたら、スパへ行き、ゆっくりと温まる・・・
果たして、この世にこれ以上の癒しがあるのだろうか。
ちなみに、同行者がワクチン接種後は水に浸かりたくないと言うので、同行者の指導のもと、私は1人で平泳ぎの練習をしていた。なんか予定と違うような。
ワクチン騒動で夜が遅くなったため、夕食はルームサービスを頼んだ。バリの伝統料理は少し辛いものの、どれも日本人の口に合う味だった。
4.価格
ここまでの記事を読んできて、「すごく魅力的だけど、さぞかし高いんだろうなあ・・・」と思ったのではないだろうか。筆者も学生なので、どんなに魅力的なサービスが提供されていても、値段が非現実的なものであれば絶対に手は出さない。
しかし、バリは物価が安いため、実は想像するほど高くもないのである。
我々は2018年の7月初めに泊まったのだが、1人1泊19,266円(朝食付き)であった。もちろん、スパやプール、ビーチ、アヤナラウンジも、別途料金は一切かからなかった。
東京の一般的なビジネスホテルが素泊まりで1泊1万円であることを考えると、これはかなりお得であると思う。
おわりに
筆者はこれまで、1人で海外の1泊2000円台のゲストハウスに泊まり、食事は屋台で食べるなど、バックパッカー的な旅行をすることが多かった。そして、豪華なリゾートホテルに泊まるよりも、バックパッカー的な旅の方が現地の生活を肌で感じられることから、より魅力的であると考えてきた。
しかし今回、このような超一流のサービスを受ける旅が、精神的にとても良いということに気がついた。確かに、このホテルの中ではバリの現地の日常を肌で感じることはできない。しかしインターコンチネンタルバリでは、世界のどの国にもある「日常」から完全に解き放たれることでしか得られない、精神的な充足感を得ることができた。
どちらのタイプの旅も、それぞれに魅力がある。
旅をする都度、その旅に自分自身が要求するものに合わせて、それぞれの要素を柔軟に織り交ぜていけたらと思う。
関連記事