ディズニーオタクがサンリオピューロランドに行ってみたら
私( https://twitter.com/sounds_shick )は生粋のディズニーオタクであった。
3歳の時に初めてディズニーランドに行って以来、私の中で、メルヘン界の頂点は常にディズニーであった。
そんな私が、友人とサンリオピューロランドへ行くことになった。小さい頃に行きたかったし、たまには物珍しいものでも見てみるか、という面白半分の気持ちであった。
入場してすぐに、サンリオキャラクターボートライドという、イッツアスモールワールドのサンリオ版に乗った。
ケーキを作るシナモロール
懐かしいキャラクターも勢ぞろい。
アメリカンでイケイケなディズニーキャラクターに対して、サンリオキャラクターは日本的な可愛らしい顔つきで、ちょっと素朴。
ディズニーでは「さいっこうだぜ!(アメリカンな口調)」という感じで超ハイテンションになる私も、ピューロランドでは、「ふぬう、可愛いのう・・・」と、しみじみと噛みしめるように、可愛さを堪能してしまった。
また、ピューロランドは食べ物も、ディズニーとは一味違っていた。ピューロランドの食べ物は、とにかく徹底してカワイイのだ。
上の写真は、友人が食べていたパスタである。
こんなにもメルヘンな色合いのパスタを見たのは、生まれて初めてであった。
ディズニーリゾートで提供される食品は、(レストランのスポンサーに大手食品メーカーが入っていることが多いせいか)ほとんどが馴染みのある、ごく一般的な普通の食べ物である。それに対してサンリオピューロランドの食べ物は、このパスタのように普通ではないものの割合がとても高いのだ。
また、デザート類もとても可愛らしかった。
(デザートに関しては、ディズニーでも似たようなものをよく見かけるが)
こんなに可愛らしいショーケースがあって、素通りできるわけがなく・・・
ポムポムプリンのクリスマスケーキ
シナモロールのブルーソーダ
悩みに悩んだ挙句、シナモロールのブルーソーダを注文した。
味は、普通の美味しいソーダゼリーであった。
そして何よりも印象深かったのが、「Miracle Gift Parade」というパレードである。
ショーの序盤では、前山田健一さん作詞作曲のKAWAIIFESTIVALという曲を踊る。
このKAWAIIFESTIVALでは観客もミラクルハートライトという3色に光るペンライトを持って手踊りし、会場全体が一つになる。
ショーの後半では悪役である三つ子の闇の女王が悪事を働くのだが、キティーちゃんたちの「闇の女王を信じる力」によって、闇の女王が改心し、みんなが仲良くなって幕を閉じる。
ディズニーリゾートのショーでは悪役は最後まで悪役であり、ミッキーたちが悪役をこてんぱんに撃退することで平和が訪れ、ショーの幕を閉じる。
一方サンリオのショーでは、キティーたちが悪役の中にある良心を信じてあげることで、悪役が改心し、みんなが一つになってショーの幕を閉じるのだ。
はっきり言って、これまで観たテーマパークのショーの中で、一番感動した。以前大学の授業で美学について習った際に、「感動したとき、人は理性が働かなくなる」と教わったのだが、まさにそんな状態であった。何が良かったのか上手く説明することはできないのだが、ストーリーも音楽もダンスも、全てがとても良かった。
ピューロランドを後にしたときには、すっかり日が沈んでいた。
そんなこんなで、生粋のディズニーオタクだったはずの私は、1日ですっかりサンリオのファンになってしまった。
サンリオの世界は、とにかく可愛くて、そして優しい。
ディズニーリゾートのような非日常感や華やかさは無いけれど、明日はもっと周りの人に優しくなろうと思える、そんな、心の温かくなる場所であった。
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