Twilight

一息つきたいあなたへ。

【永遠に続く砂漠】ヒヴァからブハラまで移動してみて分かったこと〜ウズベキスタン周遊3日目〜

こんにちは!

旅とイスラム建築が大好きな大学院生、yuripin(https://twitter.com/sounds_shick )です。

 ウズベキスタン周遊3日目は、ヒヴァからブハラまでバスで移動し、夕方のブハラを少しだけ歩いてみました。

 

1日目の記事はこちら

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2日目の記事はこちら

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ブハラの場所

目次

 

日程

1日目:成田空港〜タシュケント空港、ホテルウズベキスタン宿泊

2日目:タシュケント空港〜ウルゲンチ空港、ヒヴァ観光

▶︎3日目:ヒヴァ〜ブハラまでバス移動、ブハラ泊

4日目:ブハラ観光、ブハラ泊

5日目:シャフリサブス観光、サマルカンドへ移動、サマルカンド泊

6日目:サマルカンド観光、サマルカンド泊

7日目:タシュケントへ移動、タシュケント観光、タシュケント空港発

1日目、2日目の記事は、ブログ下の関連記事にリンクを貼っています。

 永遠に続く砂漠

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この道を永遠と走る

 ヒヴァからブハラまでは、地平線の果てまで広がる砂漠の中の1本道を、バスでひたすらに走った。

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砂漠の中で戦隊モノポーズ

 生まれて初めて見る本格的な砂漠に、皆テンションが上がる。

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トイレと、トイレの番人のお姉さん(写真中央奥)

 砂漠の真ん中に突如として現れるトイレ(と、写真奥の謎の廃墟)。

 トイレの横には、トイレの使用料を集めるお姉さんがポツンと立っていた。このお姉さんは、毎日どこから通ってきているんだろう。地平線の向こうまで、ただただ砂漠が広がるだけで、民家らしきものは一切見えない。わざわざ遠くからここまで通い、1人で立っていて、彼女は寂しく無いのだろうか。

 彼女の存在が気になってしまい、思わずツーショットを撮ってしまった。はにかんだ笑顔が可愛かった。

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地平線の向こうまで砂漠が広がる

 進んでも進んでも、砂と青空しかない。何時間も全く変わらない景色の中にいると、時間や空間に対する感覚が、何だかおかしくなってくる。

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お昼ごはんはお弁当

 お昼は、外国のお弁当の定番、生野菜とゆで卵とパンを食べる。お弁当とトイレに関しては、間違いなく日本が一番だと思う。

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この日以降、最終日まで一緒にウズベキスタンを横断したバス

ブハラ到着

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ブハラに近づき、ちらほら建物が出てきた

 ひたすら1本道を進んでいくと、ちらほらと建物が見えてきた。

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ちょっとしたショッピングモールも

 市街地に入り、ちょっと殺風景なショッピングモールを通り過ぎると、ほどなくしてホテルに到着した。

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ブハラのホテルに到着

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イスラム圏の建物は、建物の内部が充実しているのが特徴である

 このホテルは、イスラム圏らしく中庭が広く作られていた。新しく、清潔なホテルであった。

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客室

 ホテルで一休みしたのち、夕食を摂りにレストランへと向かった。

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アラビアンナイトに出てきそうなドア

 ブハラは古都とはいえ、ヒヴァとは比べ物にならないくらい都会である。

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道端で遊ぶ子供たち

 

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この道を歩く

 

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暇そうな店員さん

 

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街の中心街に到着

 ホテルから10分ほど歩くと、街の中心地に着いた。池のほとりの木陰が、とても気持ち良い。

 ウズベキスタンでは、イスラム建築が日常生活の中に普通に溶け込んでいることに驚きっぱなしであった。日本人の私からすると特別なものだが、ウズベク人にとっては、当たり前にある空気のような感じらしい。

 

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イスラム建築が日常に溶け込んでいる

夕食

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アジアブハラホテルで食事を摂る

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開放的な雰囲気のレストラン

 アジアブハラホテルは、内装がおしゃれで、開放感のある心地の良いホテルだった。

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ウズベキスタン料理には煮込み料理が多い気がする

 

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スープ

 

夜のブハラ

 食後は時間があったので、近くのお土産物屋さんを見て回った。

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お土産物屋さん。この帽子はウズベキスタン中でたくさん売られている。

 生まれて初めて見るアラビアンナイトの世界に、心が踊る。

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空間が絨毯で埋め尽くされている

 ウズベキスタンの伝統工芸品といえば、絨毯やスザ二が有名。1枚1枚手作りなので値段は張るが、スザ二であればギリギリ買えそうな価格だったので、1枚買ってみることにした。

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大量のスザ二

 1枚1枚、すべて柄が違う。20分ほど悩み、運命の1枚を購入した。

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商店街も、もう店じまいの時間。

 ホテルに戻ってからは、ガイドさんも一緒になってみんなで人狼ゲームをしたり、お喋りをしたりと、楽しい時間を過ごした。人狼ゲームでは初心者ながら人狼になってしまったのだが、ペアの子も私も、あまりにも素人感が溢れ出ていたために疑われず、なぜか勝利することができた。この日からツアーメイトたちとも打ち解け、学年関係なく(敬語という文化が撤廃された)みんなで和気藹々と盛り上がるようになった。

 

まとめ 

 3日目は砂漠の中を移動し、ブハラの街を少しだけ歩いてみた。観光らしいことは特にしていないのだが、地平線の果てまで続く砂漠や、アラビアンナイトのような夜のイスラームの商店街など、生まれて初めて目にするものばかりで、1日中興奮しっぱなしであった。

 どこまでも続く砂漠の中にいると、時間性も空間性も失われたかのような感覚に襲われる。美学の世界では、人の時空間認識は育った土地によって全く異なると考えられているのだが、きっとこういうことなのだろうと思う。

 世の中には、本やインターネットの情報だけでは分からないことがたくさんある。旅では、そういう日常生活では決して得られない知識を、たくさん拾い集めることができる。

 知的欲求が満たされることは、人に大いなる快感をもたらす。これこそが、太古の昔から、人々は旅に出たがってきた理由なのではないだろうか。

 

▼続きはこちら

 

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【日本一美味しいご飯!?】大阪・堺の米炊き仙人のお店「ゲコ亭」に行ってみた

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お店の前にて。お昼時は、ここに行列ができる。

こんにちは、yuripin( https://twitter.com/sounds_shick )です。

「堺に日本一美味しいご飯が食べられるお店があるらしい」と聞き、行ってきました。

お店の名前は「ゲコ亭」。住宅地の中にある、一見するとどこにでもありそうな風貌のお店です。しかし、なんとここには創業時から50年以上お米を炊き続けている「米炊き仙人」と呼ばれる方がいるのです。

 ▼ゲコ亭の場所はこちら

 

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お品書き

午前11時半 にお店に着くと、もうすでに行列が出来ていました。

おかずは各自で好きなものを取っていくのですが、どれも美味しそうなので、迷ってしまいます。

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家庭的なおかずが並ぶ

並んでいた時には売り切れていたおかずが後から追加で登場することも多いのですが、一度おかずを取り終え着席した後は、席に座ったまま店員さんに注文することができるので安心です。 

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私が選んだおかずたち

盛られたご飯を見てみると、1粒1粒がつやつやしています。早速口に運んでみると、いつも食べているご飯に比べて雑味がなく、ふっくらしていて、確かに他とは全然違いました。

おかずも、派手さはないけれど手作り感の溢れる優しい家庭的な味付けで、ほっこりとした幸せな気持ちになりました。

また、お客さんの回転が良いため、おかずがどれも出来立てホカホカなのも嬉しかったです。卵焼きに関しては、目の前で焼いてくれます。

ご飯もおかずも美味しすぎて、ご飯をおかわりしたり、しじみ汁を追加で頼んだりと、ついつい、いつもよりもたくさん食べてしまいました。こんなお店が私の家の近所にもあったらいいのに、と何度も思いました。

 

このお店の欠点としては、想像よりも値段がやや高くなってしまう(簡単に1000円を超えてしまう)ことと、お昼時に行くと行列に並ばなければならないことが挙げられます。しかし、この美味しさなら全く問題ないように思います。

 

まとめ 

米炊き仙人の炊くご飯は、他では味わえない雑味の少ないふっくらとした甘みのあるご飯でした。またおかずも外食らしからぬ優しい味付けで 、食べていてこんなに幸せな気持ちになれるお店もなかなか無いよなあと思いました。

またぜひとも訪れたいお店です。次は、米炊き仙人に会えたらいいなあ。

 

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ヒヴァ・イチャンカラのおすすめ観光スポット〜ウズベキスタン周遊2日目〜

こんにちは!

旅とイスラム建築が大好きな大学院生、yuripin(https://twitter.com/sounds_shick )です。

ウズベキスタン2日目は、タシュケントからウルゲンチまで一気に飛び、ヒヴァのイチャン・カラを探索してきました。

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 ヒヴァは、個人的にウズベキスタンで最も印象深かった街です。当記事では、その魅力を余すところなく伝えていきたいと思います。

日程

1日目:成田空港〜タシュケント空港、ホテルウズベキスタン宿泊

▶︎2日目:タシュケント空港〜ウルゲンチ空港、ヒヴァ観光

3日目:ヒヴァ〜ブハラまでバス移動、ブハラ泊

4日目:ブハラ観光、ブハラ泊

5日目:シャフリサブス観光、サマルカンドへ移動、サマルカンド泊

6日目:サマルカンド観光、サマルカンド泊

7日目:タシュケントへ移動、タシュケント観光、タシュケント空港発

▶︎成田空港〜タシュケント空港までのフライトレビューはこちら

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▶︎ 1日目の記事はこちら

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ヒヴァ観光まで

朝4時。眠い目をこすりながら、ホテルウズベキスタンのロビーに集合した。タシュケント空港からウルゲンチ空港までは、ウズベキスタン航空の国内線で向かう。初めてのプロペラ機に、少し緊張する。

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プロペラ機でウルゲンチ空港へと向かう

機内で渡された新聞の文字が全く分からず、「そうか。今わたしはウズベキスタンにいるのか。」とぼんやりと実感する。(1日目は新しい環境に戸惑うことが多く、まだあまりウズベキスタンにいることを実感していなかった)

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ホテルに到着

気温は40℃ほど。今日もウズベキスタンは暑い。

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ホテルの前で。ウズベキスタンの家の前には、大きなベッドのような休憩スペースがある。

ウズベキスタンの家の前には大きなベッドのような休憩スペースがあり、ウズベク人は皆、ここで思い思いにのんびりしている。昼間が暑すぎる(毎日40℃超え)ため、休憩スペースが発達したのだろうか。

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少年に若干引かれている私の図

このホテルはホテルウズベキスタンとは打って変わり、家族経営の、こじんまりとした可愛らしいホテルだった。ベッドでくつろいでいるおじさんと少年はここのオーナー家族。ウズベキスタンだけど、I♡NYのTシャツを着る少年とパチリ。

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ホテルの客室

ホテルは、カーテンなどの家具が乙女チックなデザインで、可愛かった。

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部屋からの景色。城壁の迫力がすごい!!

客室からは、イチャンカラ(城壁に囲われた都市)の城壁がよく見える。これからあの城壁の中を探索できると思うと、ワクワクが止まらない。城壁の中では現在も約3,000名が住んでおり、日本人も1名居住しているそう。

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イチャンカラへと向かう

ここヒヴァは、年間300日は雲ひとつない青空が広がる。青空と城壁のコントラストが、なんとも美しい。

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道端で遊ぶ子供達

ウズベキスタンは、子供も大人もシャイそうでいて、とても人懐こい。手を振ると、はにかんだ笑顔で近づいてきてくれる。なんて可愛いんだ!

この写真の黄色いワンピースの女の子は、カメラを向けると後ろにしっかりと手を組んで、気をつけの姿勢になってくれた。彼女の全てが純粋そのもので、本当にただただ可愛らしかった。

 

イチャンカラ入場

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いよいよ城壁内へ!

ヒヴァは、アムダリヤ川下流のオアシス都市。古代ペルシャ時代からカラクム砂漠への出入り口として繁栄し、町は外敵の侵入を防ぐため、二重の城壁で守られてきた。

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最初に目に飛び込んでくるのが、カルタ・ミナル

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カルタ・ミナル、未完成のミナレット(カルタ、は短いという意味)

カルタ・ミナレットのブルーは、サマルカンドブルーよりも淡い、より空の色に近いブルーだった。私はサマルカンドブルーよりもこの色の方が好き。
 

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城壁はとても高く、簡単には侵入できないようになっている。

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イチャンカラ(城壁内)に住む子供たち

ここの住人は、大人も子供も本当に人懐こい。ウズベキスタンは私がこれまでに訪れた国の中で、最も人懐こい人が多い国だった。コミュニケーションの1つ1つが、とても嬉しかった。

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アクシェイフババの見張り台にて

この見張り台からは、イチャン・カラ の街が一望できる。初めて見るイスラームの町並みに、気分が高揚する。

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ムハンマド・アミン・ハン・メドレセ(神学校)

ムハンマド・アミン・ハン・メドレセは、かつては中央アジアで最も大きな神学校だったそう。こんな美しい学校で学んだら、勉強もはかどるだろうなあと思う。ちなみに現在はホテルとして使われているので、興味のある方は是非泊まってみて欲しい。

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おもちゃを拾ってもらった赤ちゃん。可愛すぎる。

 

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クニャ・アルク(古い宮殿)の奥にある謁見の間

 

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ブルーのイスラーム文様が美しい。

 

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ヒヴァで最も高いミネレット(塔)、イスラーム・ホジャ・メドレセ

 

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イスラーム・ホジャ・メドレセの狭い階段を登る

このメドレセの階段が、これでもかというくらい狭く急なのだ。

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てっぺんからの景色

狭く急な階段を登り着ると、塔のてっぺんに到着する。地平線の向こうまで、ずっと砂漠地帯である。

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外で作業をする人が多い国、ウズベキスタン

 

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ジュマ・モスク。213本の木の柱が3m間隔に並ぶ、珍しいモスク。

 

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日本人が珍しいらしく、子供が集まってきた。

 

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1本1本の柱への彫刻が見事!

 

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ヒヴァのアイドル、ラクダのカーチャちゃん

カメラ目線で微笑みかけてくれる、ラクダのカーチャちゃん。さすがはヒヴァのトップアイドルである。

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話し込むおばさん達。全世界共通の光景。

この街には、忙しそうにしている人がいない。マイペースな私の目には、そんな生活がとても魅力的に映った。 

お土産物・ランチ

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名産品らしいあったか靴下。ブルーのものを購入。

夏は連日40℃のウズベキスタンだが、冬は-10℃くらいまで気温が下がる。このあったか靴下も、冬にはウズベキスタンの各家庭で大活躍しているのだろう。私も冬にこの靴下を履いてみたのだが、見た目以上に暖かかった。寒さに弱い方にはものすごくおすすめの一品である。

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theイスラム文様なデザインの雑貨達

 

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お昼ご飯。砂糖がまぶしてある豆が美味しかった。

 

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パスタのようなもの

 

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レストランの台所

 

夕暮れのイチャンカラ

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アラクリ・ハン・メドレセ。映っている影の形もすごい。

ガイドさんの提案で1時間のお昼寝休憩をとったこともあり、気がついたら夕方になっていた。

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土壁の色が夕日に映えて綺麗。

日本の田舎の夏の夜のような、ゆるくてゆっくりとした時間が流れていく。

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午後7時をまわり、店じまいの時間に

この地区では夜7時が閉店の時間らしく、時計が7時を回った途端、店番をしていた人々が続々と店から出て、お喋りを始めた。

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モデルのように美しいお姉さん

ここの人は、大人も子供もとてもおっとりしている。日が沈むスピードと同じか、もっと遅いくらいの速さで、ゆっくりと生活している。子供たちは日が暮れるまで遊んでおり、大人たちも、のんびりとお喋りをしている。そしてどの人も、とんでもなく美形なのだ。

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レストランの仕事が終わり、客席でくつろぐお兄さんたち

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イスラム建築の月と、本物の月。

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ヒヴァ、征服。

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夕日に照らされるイスラーム・ホジャ・ミナレット

ここまでゆっくりとした雰囲気の夕方は、小学生の頃に新潟の田舎に住んでいた時以来であった。

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イチャン・カラ の案内図。ラクダのイラストが可愛い。

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銅像のポーズが面白くて、モノマネしながら大爆笑する私

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シルクロードの地図

シルクロードの地図を見て、学生の間で、なぜ東京ではなく大阪なのか、ということで大いに盛り上がった。しかし私はそこよりも、青森県の下北半島と津軽半島がきちんと書いてあることに感動していた。

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家族みんなで日が暮れるまで家の前でお喋りする家族と、可愛い可愛い孫娘。

日が暮れるまで、家族みんなで外で団欒。ウズベク人はとにかく、家の外でのんびりすることが大好きである。確かに家の中よりも気持ち良いし、いつの日か、日本でもこの文化が流行ったらいいのになあと思う。

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ホテルの夕食

砂漠地帯だからか、ウズベキスタンではどこへ行ってもスイカが出てきた。私はスイカが大好きなので、”異国では生の果物を食べない派”の子の分まで、毎回お腹いっぱい食べていた。(なお、一度もお腹を壊さなかった)

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ウズベク版肉じゃが

肉じゃがって、世界共通の料理なのかもね。

まとめ

 ヒヴァは、ウズベキスタンの他の町とは一味違った雰囲気を持つ。人も建物も、ここに存在する何もかもが、完全にタイムスリップしているのだ。

街全体が世界遺産である中で、人々が当たり前のように、ゆっくりのんびりと平和に暮らしている。ここにいると、まるで自分も中世イスラームの町の住人になったかのように感じられる。ここまでタイムスリップした気分になれる場所を、私は他に知らない。

またいつか必ず、ヒヴァを訪れたい。そしてまた、中世イスラームのゆっくりとした時間の住人になりたいと思う。

 

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ホテルウズベキスタンに泊まってみて感じたこと〜ウズベキスタン周遊1日目〜

はじめに

こんにちは!

旅とイスラム建築が大好きな大学院生、yuripin( https://twitter.com/sounds_shick )です。

先日ツイッターでアンケートを取ったところ、ウズベキスタンに関する記事の人気が高かったため、ウズベキスタン旅行についてまとめてみることにしました。

ウズベキスタンへは、大学生協主催の「テーマのある旅」というツアーで行ってきました。このツアーは、全国から集まった初対面の大学生で一緒に旅行をするというなかなか珍しい企画で、私が参加した日程には学年も地域もバラバラの18人が参加していました。

見ず知らずの大学生達とのウズベキスタン旅行。字面だけでもだいぶ不安になってきますが、一体どんな旅行になったのでしょうか。1日ずつ細かく書いてみたので、ぜひウズベキスタン旅行の参考にしてみてください。

目次

日程

▶︎1日目:成田空港〜タシュケント空港、ホテルウズベキスタン宿泊

2日目:タシュケント空港〜ウルゲンチ空港、ヒヴァ観光

3日目:ヒヴァ〜ブハラまでバス移動、ブハラ泊

4日目:ブハラ観光、ブハラ泊

5日目:シャフリサブス観光、サマルカンドへ移動、サマルカンド泊

6日目:サマルカンド観光、サマルカンド泊

7日目:タシュケントへ移動、タシュケント観光、タシュケント空港発

 

 ▶︎成田空港〜タシュケント空港までのフライトレビューはこちら

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ディナーまでのひととき

成田空港から8時間。我々はタシュケント空港に降り立った。

怖そうなおじさんの審査を経て、ガイドさんと合流する。ホテルへと向かうバスの中で1万円を両替し、返ってきたお札の量に驚いた。

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ウズベキスタンの最高紙幣1000スム札は、日本円で数十円ほど

ガイドさんが、「”スタン”と付く国は危ない、と言われているらしいけど、ウズベキスタンはものすごく平和で安全な国だよ。」と話していた。確かに風評被害はあるよなあ、と少し可哀想になった。

この日の宿泊先であるホテルウズベキスタンは、ウズベキスタン随一の高級ホテルらしい(4つ星ホテル)。ホテル内で大規模な結婚式が行われていたり、ホテルの前にはかの有名なティムール広場があったりと、言われてみれば確かに高級な気もする。

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窓格子が可愛い、ホテルウズベキスタン

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ホテルのエントランス

この日の気温は40℃。長袖のおじさん、強すぎる。(顔もなんか強そう)

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1Fロビー。この日は結婚式が行われていたため、にぎやか。

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ホテルの客室から見える景色

部屋に荷物を置き、早速外へと飛び出してみた。気温は40℃。暑さに弱い私は、これから1週間やっていけるのか、かなり不安になっていた。

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ガラーンとしたホテル前の道路。

ガイドブックのページをめくっていると、通りすがりの地元の若者が声をかけてきた。持参したウズベキスタン会話帳で会話をしようとすると、会話帳を見るなり、「なんだこりゃ(爆笑)」と茶化し始めた。どうやら、日本語で言うところの古文のような言い回しが紹介されていた模様。

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ウズベキスタン人はフレンドリーな人が多い

このフレンドリーな男の子たちと喋ったり写真を撮ったりしていると、今度は木陰の少年たちにも声をかけられた。ナンパなどではなく、純粋に外国人と話してみたい様子。

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僕たちとも話そうよー!と声をかけてくれた少年たち

ウズベキスタン人は、真面目そうなルックスでありながら、かなりフレンドリーな人が多かった。

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ホテルの目の前にあるティムール広場

フレンドリーなお兄さん達に別れを告げ、ティムール広場へと向かった。ティムール広場は一応、首都タシュケントで最も有名な観光地である。しかし、この日はほとんど観光客の姿を見かけなかった。馬の上で陽気に高々と手を挙げているティムールさんが、なんだか切なく見える。

 

ディナー

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ホテルのレストラン。絨毯がフカフカだった。

ホテルのレストランは、異様に絨毯がフカフカだった。ウズベキスタンが絨毯の名産地であることから、自然と絨毯への要求がたかくなっているのだろうか?

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じゃがいものサラダ

ウズベキスタンの料理は、日本人の口にも合うものが多い。

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スープ

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カツレツとライス

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レストランに併設しているバー


夜のお散歩

夕食後、疲れていない学生だけで夜のティムール広場へ散歩に出かけた。

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ティムール広場にて

これから1週間、一緒に旅をする日本人の学生たち(総勢18人なので、本当はあと12人いる)。とりあえず写真を撮ってはいるものの、この時はまだお互いに名前と顔が一致していなかった。

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ライトアップされたティムール像

こうして結局、訳の分からぬままに1日が終わった。知らない人だけで旅行をするのも、中央アジアに来るのも初めてで、楽しい気持ちよりも新しい環境に困惑する気持ちの方が大きかった。翌日は3時30分起きで、飛行機でヒバへと向かう。環境の変化に疲れもあったため、早めに眠りにつくことにした。

 

まとめ

ホテルウズベキスタンを日本のホテルに例えるならば、人口30万人ほどの地方都市によくある、”その土地では”一番良いホテル、という感じである。

首都タシュケントは、ウズベキスタンの古都である”theイスラーム”なサマルカンドやヒバとは違い、ソ連時代に建設された、大きくて近代的な建物が多い。街のつくりの立派さに対して歩いている人が少なく、全体的にガラーンとした印象であった。

街にはイスラームな雰囲気がほとんどないため、サマルカンドやヒバのようなイスラム文化を求めて訪れると、かなりガッカリしてしまうかもしれない。タシュケントへは、「イスラームの街」ではなく「ソ連のつくった街」を楽しむ心意気で行ってみて欲しい。

 

続きはこちら

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自転車初心者がクロスバイクでアワイチ(淡路島一周)をした話〜2日目〜

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サイクリング中の風景

 1日目の記事はこちら。

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目次

 

2日目のルート

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ルート

民宿長尾屋(南あわじ市福良乙)→岩屋ポートパーキング(兵庫県淡路市岩屋)

距離:58.3km

最大標高差:461m

平均斜度:全体−0.7%、上り2.4%、下り2.3%

日時:2018年11月24日11時30分〜17時20分

2日目の計画のポイント

①GIANTのESCAPE R3というクロスバイクのエントリーモデルに乗っていることと観光もしたかったことから、南あわじ市南西のハードな山場は通らず、福良港から国道沿いを走ることにした。

②自転車は左側通行である。景色の良い海沿いを走りたかったため、時計回りで走ることにした。


福良うずしお朝市

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朝市で作業中のおじさん達

宿を後にした私( https://twitter.com/sounds_shick )たちは、”朝一”で”朝市”へと向かった。

福良うずしお朝市は、福良漁協周辺で、毎月第4日曜日の朝8時から12時まで開催されている。屋台には地元でとれた魚・野菜・米など、幅広い食材が所狭しと並び、お祭りの縁日のような雰囲気だった。

 

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新鮮な魚がずらり

 

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試食でもらったしらす干し

そして運の良いことに、この日はテッサとテッチリ、ふぐ雑炊の振る舞いが行われていた。一般的に養殖のトラフグは2年目で出荷されるのだが、福良湾沿岸で1年間長く育った「淡路島3年とらふぐ」は、身がしまり、味が濃厚で、天然物に引けを取らない美味しさになるそう。

 

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10分ほど、テッサとテッチリのために並ぶ

 

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テッサ!!

テッサは確かにとても身がしまっており、プリプリだった。そして、無料でこんなに食べさせてくれる気前の良さにも驚く。テッチリの残りで作った雑炊も、フグの出汁が濃厚にきいていて、目が覚めるほどの美味しさだった。

 

 

G.エルム

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しぼりたて牛乳とブルーベリーヨーグルトのジェラート

淡路島で有名なジェラートのお店、G.エルム。2種類選べて350円とリーズナブルである反面、量がやや少ない。また味は甘めで、人によって好みが分かれるように思う。しかし、内装も外装もとても可愛らしく、雰囲気の良い店であった。

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可愛らしい雰囲気の店構え

G.エルムから鹿野松原海水浴場まで

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ルート

夢中で福良グルメを堪能していたら、気がついたら時刻は11時半を回っていた。G.エルムを出発した私たちはまっすぐ国道28号を北上し、県道31号へと進んだ。

 県道31号線沿いは、広大な農地が広がっていた。昨日の国道28号線沿いとは違い、のどかで牧歌的な風景が続き、心が安らぐ。車通りも信号も少なく、なだらかに下る道であったため、とても走りやすかった。

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鹿野松原海水浴場

鹿野松原海水浴場へは、1時間もしないうちに到着した。 ここは、ゆっくりと時が流れる、大変穏やかな場所であった。子供が木の棒で家を建設していたり、夫婦が2人で手を繋いで散歩をしていたり、サイクリストが1人でぼんやり海を眺めていたりと、皆、思い思いにそれぞれの時間を過ごしていた。

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散歩中の夫婦

また、ここで初めて(ロードではなく)クロス乗りのサイクリストを見かけ、「自分たちだけではないんだ」と、嬉しくなった。

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私たちも、海辺でしばし休憩をした

海水浴場で休憩をしていると、通りすがりの老夫婦に「島一周するの?すごいね。頑張ってね。」と声をかけられた。また途中、同行者に背中を物理的に押されて走っている時も、対向車線を走っていたサイクリストの方が笑顔でガッツポーズをしてくれたりもした。自転車に乗っていると、ただの趣味なのに、通りすがりの知らない方にたくさん応援していただける。この嬉しさは、普通に観光していたらなかなか味わうことのできないものだと思う。


鹿野松原海水浴場からsupremeの壁まで

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この区間では、前日から走ってきたどの区間よりも、壮大な自然が広がっていた。

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このような景色と道路が、永遠と続く

店や民家などの人工物がほとんどなく、「これぞ私が求めていたアワイチだーー!」と、ようやく自分の見たかった景色を見ることができ、もともと昨日から高かった私のテンションは、さらに急上昇した。(ただしその分コンビニなども一切ないため、トイレや食料の補充は、鹿野松原海水浴場周辺までに済ませておく必要がある)
澄んだエメラルドグリーンの海の先には、ぼんやりと小豆島も見える。どこまで行っても壮大で穏やかな景色が続く。そこはまさに、この世の楽園であった。

しかし、上の標高図では分かりにくいのだが、1日目よりも2日目のほうがアップダウンの数が多かった。私は同行者に(物理的に)背中を押してもらったり、先に頂上まで行ってもらったりしながら、マイペースで登った。

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淡路市に入る

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坂を登りきったところにいるお地蔵様

また、このあたりでは、坂を登りきったところにお地蔵様がいることが多々あった。私たちは、お地蔵様にこのサイクリングの無事を祈り、そっと手を合わせた。

 

しばらく進むと、岬の端に突如として真っ赤な壁が現れた。近づいてみると、これまでほとんど見かけなかったオシャレな若いカップルが数組おり、壁の前で写真を撮りまくっていた。私たちはこの壁の存在自体を知らなかったのだが、同年代のカップルたちがキメ顔で写真を撮っているのを見て、急遽自転車を止め、負けじとインスタ映えを狙ってみた。

 

supremeの壁から岩屋ポートパーキング(ゴール)まで

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ルート

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夕日に照らされた山が美しかった

16時50分頃には日が沈むため、この辺りで早くも日が暮れ出した。だんだんと肌寒くなってきたため、同行者はローソンでLチキ旨辛を購入し、エネルギーを補充していた。

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夕暮れのまち

そしてついに、私はこの目で、サンセットラインでサンセットを眺めることに成功した。実は数年前にもここに来たことがあるのだが、悪天候のためサンセットを見ることができず、悔しい思いをして帰ったことがあったのだ。同行者も、ようやく私にここのサンセットを見せることができ、ちょっと嬉しそうだった。

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サンセットラインに沈む夕日

 堤防に腰掛け、堂々と海へ沈んでいく夕焼けを眺めていた。周りには誰もいない。夕日は、この素晴らしい時間が間も無く終わることを暗示しているようで、少し寂しくもなったりもした。

 

日が完全に沈んだことを確認してから、私たちは残りの道を一気に駆け抜けた。そしてついに、クロスバイクで淡路島を1周することに成功した。

https://twitter.com/sounds_shick/status/1066612962935234561

 

楽しく自転車を漕いでいただけなのに、なぜだかとても達成感があった。最近あまり感じることのなかった清々しい感覚が、私の全身を駆け巡っていった。

美湯松帆の里

最後に、冷えた体を温めるため、温泉に向かった。この施設では温泉だけでなく、島のグルメも楽しむことができた。

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淡路牛バーガー(450円)

淡路牛バーガーは、バンズは普通であったものの、肉に関しては普通の牛肉よりも味が濃厚で美味しかった。

 

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玉ねぎ天(200円)

淡路島産の玉ねぎを使った玉ねぎ天は、シンプルな料理だからこそ玉ねぎの甘さが引き立ち、満足感の高い一品であった。

 

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焼穴子とじ丼(680円)

焼穴子とじ丼は同行者が食べていたもので、味は不明なのだが、さかんに美味しいと言っていたので、たぶん美味しいのだろう。

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松帆の郷から見える夜景

また、広い露天風呂からは明石海峡大橋が一望できた。美しい夜景を見ながら冷えた体を温めていると、それまでの疲れが一気に吹き飛んで行った。

 

2日目のまとめ

1日目と2日目では、見える景色が全く違った。1日目は田舎の大きな道路沿いという印象の景色だったが、2日目は、ほとんど海と山だけの壮大な大自然であった。また、夕焼けもサンセットラインからしか見ることができないため、サイクリングとしての充実度は2日目のほうが断然高かった。

ゆっくりサイクリングをしていると、車では見落としてしまうようなもの(細かい海の色や、まちの人の表情や声、風など)ををたくさん感じとることができる。 今回のアワイチを通して、自分が求めている旅はこういうものだったのだと改めて認識することができた。これからもマイペースにサイクリングを続けていきたいと思う。

 

 

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自転車初心者がクロスバイクでアワイチ(淡路島一周)をした話〜1日目〜

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ずっと、アワイチをしたいと思っていた。

そこで自転車初心者ながら、2日間かけて、愛車のクロスバイクとともに淡路島を一周してみることにした。 

アワイチに関するブログは、自転車に乗り慣れているロード乗りが書いたものがほとんどである。しかしこのブログには、「エントリーモデルのクロスバイクに乗る超初心者がアワイチをしたらどうなるのか」が書かれている。当ブログが、アワイチに興味があるサイクリング初心者の方の参考になれば幸いである。

 

目次

 

1日目のルート

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ルート

岩屋ポートパーキング(兵庫県淡路市岩屋)→民宿長尾屋(南あわじ市福良乙)

距離:52.5km

最大標高差:454m

平均斜度:全体0.7%、上り5.4%、下り2.4%

日時:2018年11月23日11時40分〜17時15分

1日目の計画のポイント

①GIANTのESCAPE R3というクロスバイクのエントリーモデルに乗っていることと私( https://twitter.com/sounds_shick )の体力を考慮し、南あわじ市南東の超ハードな山場は通らず、洲本市から国道沿いを走ることにした。

②自転車は左側通行である。景色の良い海沿いを走りたかったため、時計回りで走ることにした。

 

家から「岩屋ポートパーキング」まで

 家から淡路島までは、輪行袋に自転車を入れ、車に積んで運んだ。

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 岩屋ポートパーキングは、淡路IC近くにある有料駐車場である。駐車場代は2日で1000円と、やや高め。1日で1周できる場合は、温泉施設である美湯松帆の郷の無料駐車場を使い、節約することができる。 

 

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絵島

岩屋ポートパーキングは、観光名所である絵島に隣接している。スタート前にささっと見に行きたかったのだが、この日はあいにく橋が工事中で、見に行くことが出来なかった。「絵島みたかったねえ。」とぼやきながら、私たちは淡路島の南端へ向けて、自転車を漕ぎ出したのだった。

 

 

 

「岩屋ポートパーキング」から淡路島のローカル回転寿司「金太郎津名店」まで

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ルート

この区間は、海沿いの平坦な道が続く。道沿いには観光地や飲食店、スーパーやコンビニ、衣料品店など、様々な店があった。良く言うと便利、悪く言うと、よくある海沿いの田舎町という印象であった。

早く綺麗な景色が見たいなあと思いながら自転車をとばしていると、車道から歩道へ入ろうとした際に、段差でタイヤが滑り、派手に転倒してしまった。同行者や、歩道側にあった飲食店へ入ろうとする車に乗っていた方、ロードバイクで追い越して行くおじさんにとても心配そうに見つめられたが、幸い軽傷で済んだ。しかしこれ以降、私は段差恐怖症になってしまった。

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所有者不在の世界平和大観音

所有者不在の廃墟として有名な世界平和大観音の下で、最初の休憩をとることにした。

この観音さまは淡路島の嘲笑スポットとして有名だが、仙台出身の身としては、故郷にも非常によく似た謎の巨大な観音さまがいるため、なんとなく安心感を覚えてしまう。

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世界平和大観音の前には絶景が広がっていた

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この観音様が見えてくる頃にはお店の数も減り、よくある田舎町ではなく、綺麗な絶景を楽しめるようになっていた。

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こんな景色を見ながら走り続ける

1箇所だけ軽いアップがあったものの、基本的に道は平坦だった。しまなみ海道のようにサイクリストのためにしっかりと整備されている訳ではないが、走りにくさはほとんど感じなかった。

午後の穏やかな日光に照らされた海はあまりにも澄んでおり、走行中にぼんやりと眺めてしまうほどであった。

回転寿司「金太郎津名店」

ちょうどお腹が空いてきた頃に通りかかったこともあり、「淡路島のお魚が食べたい!」と入店した。13時50分頃に入店したのだが、5分程度の待ち時間で席に着くことが出来た。

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淡路牛の握り(1皿500円)

メニューを眺めると、想像以上に淡路産の魚がたくさん使われていた。さらに魚だけでなく、シャリや塩、ポン酢、わかめなども淡路島産のものを使用していた。毎日入荷する鮮魚を使ったあら汁(300円)も、気前よくたくさんのあらが入っており、お店の心遣いを感じた。

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早く食べたくて急いで撮ったため、お椀の位置が逆

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ネタは1枚1枚、厚く切られていた

寿司の味自体は可もなく不可もなく、まずまずであった。レーンを流れているものを取るのではなく、1つ1つ注文したほうがいいかもしれない。

次は何を頼もうかなあと考えながら寿司を堪能していると、突如として同行者が出そうで出ないくしゃみによる変顔を始めた。そしてその時間が止まっているかのような奇妙な表情を、同行者の後ろにいた1歳前後と思われる地元の赤ちゃんが不思議そうにじっと眺めていた。きっと彼にとって、生まれて初めて見る表情だったのだろう。面白い光景だなあと思いながら、私は無言で寿司を頬張っていた。

 この店は、確かに100円回転寿司や普通の定食と比較すれば値は張る。しかし、淡路島や鳴門海峡で獲れた新鮮な魚を手軽に食べることができるという点では、使い勝手が良い店と言えるだろう。

回転寿司「金太郎津名店」から「民宿長尾屋」まで

 

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ルート

 金太郎津名店から洲本市街までは店がほとんどなく、山と海に挟まれた大自然の中をひたすら進んで行く。女の子の場合は外で用を足すわけにもいかないので、トイレは津名地区までに済ませておいたほうが良いだろう。

洲本市は淡路島の中心地であり、私が敬愛する写真家、濱田英明さんの出身地でもある。どこにでもあるような住宅地やショッピングモールがある一方で、少し行けばパノラマの大自然が広がっている。走りながら、濱田さんは日常的に綺麗な景色を見ていたからあんなに美しい写真を撮れるのだろうか、などと考えていた。

洲本市の川辺では、夕方の光を受け、すすきがきらきらと輝いていた。道の関係で自転車を止めることが出来ず、逆向きからの写真しか残っていないのだが、揺らめくすすきの輝きに、思わずはっとしてしまった。

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洲本市、青雲北詰交差点にて

洲本市街からは内陸へ入り、福良港へ向けて国道28号線沿いをひたすら走った。この道は交通量が多いため、歩道と車道を行ったり来たりした。

内陸は海辺とは雰囲気がガラッと違う。海辺に比べて生活感に溢れ、人通りも多かった。立ち話をするおばあさんや下校中の中学生とすれ違うと、もしも自分がここに生まれていたらどう暮らしていたのだろう、と、架空の人生を空想してしまう。

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洲本市街からは、国道28号をひたすら進んで行った

標識の「福良まであと◯◯km」の文字と、日没までの時間から、日没までにギリギリ間に合うか間に合わないか、という感じだったのだが、坂道で同行者に(物理的に)背中を押してもらったこともあり、暗くなる前になんとか到着することができた。(正確に言えばこのとき太陽はすでに沈んでいたようなので、”日没”にはギリギリ間に合わなかったことになる)

 

 

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ノスタルジックな雰囲気が魅力的な民宿長尾屋に到着


「民宿長尾屋」で、淡路島の海の幸を堪能

夕食は7時からだったため、私たちはまず宿のお風呂で冷えた体を温め、小1時間ほど昼寝をした。iphoneに叩き起こされ、眠たい目をこすりながら夕食会場へと向かうと、個室にあまりにも豪華な料理が並んでおり、一瞬で目が覚めてしまった。

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今が旬の鯛のお造り

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民宿長尾屋は、鳴門海峡の新鮮な魚をふんだんに使用した、料理が自慢の宿である。せっかくなので、事前に基本プランに1人2000円追加し、旬の鯛の活造り付きコースで予約をしていたのだ。

結果は大正解。新鮮な食材が惜しみなく使用されており、1品1品非常に美味しかった。特に鯛のお造りは歯ごたえがあり、非常に美味しかった。これで1泊2食付き11,000円はとてもお買い得であったと思う。

しかし一方で、設備に関してはいくつか注意点がある。まず、館内にエレベーターが無いことから、客室へは急な階段を登らねばならず、高齢者には負担が重いと考える。また客室内にトイレがなく、いちいち各階にある共用のトイレまで行かねばならないのも、面倒くさく感じる人もいるだろう(ちなみに私はそういうことが気にならないタイプなので、ただただ料理が美味しかった印象が強く、とても満足している)

 ここはあくまで、お金はないが美味しいものを食べたい、若者向きの宿であると踏んだ。玄関内にスポーツサイクルを置く場所も用意されているので、アワイチ中の若者にはぜひともおすすめしたい。

 

食後は「ゆーぷる」という公共の温泉施設へ行こうと自転車を走らせたのだが、街灯のない真っ暗な山道をサイクリングする気になれず、結局宿のお風呂へもう一度入り、2日目の予定を立て、早めに就寝した。

1日目のまとめ

1日目は想像していたよりも疲れず、優雅にサイクリングを楽しむことが出来た。南東の山道を走るかどうかは当日まで未定だったのだが、私の体力では、飛ばして正解だったと思っている。その辺は、自転車のスペックと時間、自分の体力を踏まえて、冷静に考えてみて欲しい。

11月の淡路島は、寒くも暑くもなく、とても走りやすい気候であった。どこまでも広がる澄んだ海を眺めながらサイクリングをし、美味しい海の幸を堪能した、贅沢な1日であった。

 

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私は全人類にインターコンチネンタルバリリゾートをおすすめしたい

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「どうせならバリで1番人気のあるホテルに泊まってみよう!」

同行者の軽い一言から、我々はインターコンチネンタルバリに泊まることになった。

 とはいえ、学生である筆者( https://twitter.com/sounds_shick )と社会人4ヶ月目の同行者は、2人とも決して贅沢をするタイプではない。そんな我々が世界最高級ホテルブランドの1つであるインターコンチネンタルに宿泊し、リッチな欧米の大人たちに紛れて楽しむことはできるのだろうか?

 

インターコンチネンタルバリのレビュー記事は、普段から多少の贅沢をしている大人が書いたものが多い。そのような中、インターコンチネンタルバリリゾートについて、普段はバックパッカー的な旅をしている素朴な学生の視点からレビューを書くということには、価値があると考える。というわけで、今から早速、インターコンチネンタルバリのおすすめポイントを挙げていく。

 

目次

 

1.朝食バイキングがハンパなく充実している

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中華料理のブース

ホテルの楽しみの1つに、朝食バイキングがある。がしかし、ホテルによってそのクオリティーには大きなばらつきがある。

筆者は昔、大学受験で泊まった東京の安いビジネスホテルの朝食で、 脱脂粉乳の味がする、水のような自家製ヨーグルトを食べたことがある。ただでさえ不安な入試の朝、残すのもなんだか縁起が悪いと思い、泣きながらそのヨーグルトを食べた。(ちなみにヨーグルトとは全く関係ないのだが、その入試には不合格となった)

 

そんな自家製脱脂粉乳ヨーグルトを堂々と提供するホテルがある中、世界には、これでもかというほど豪華な朝食を楽しめるホテルもある。

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ホテルの朝食の定番、オムレツ

インターコンチネンタルバリでは、たくさんの種類のハイクオリティーな料理を食べることができた。バリ料理、西洋料理、中華料理、和食・・・世界のありとあらゆる料理を、好きなだけ、その場で作ってもらえる。

 

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ワッフルとパンケーキを焼いてもらえるブース

パンだけでも、今すぐパン屋さんを開そうなほどたくさんの種類があった。

 

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お寿司も握ってもらえる

 

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ジュースコーナー

オレンジジュースやアップルジュースなどの定番に加え、南国フルーツジュースが複数用意されていたのが嬉しかった。

 

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外のテラス席にて。バリの伝統音楽の生演奏付き。

我々は、外のテラス席で食べることにした。味が美味しかったのは勿論のこと、担当のコンシェルジュさんが挨拶に来てくれたのが嬉しかった。

 

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椰子の実ジュースとバリの伝統的なデザート

東南アジアに行くと、必ず1度は飲んでいる椰子の実ジュース。いつもは屋台のおじさんが包丁で叩き割ったものを飲んでいるので、こういうホテルで飲むのはちょっと新鮮。

バリの伝統的なデザートは、ココナッツミルクの甘いとろーっとした味で、とても美味しかった。

 

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カフェラテ

ラテアートも食器も、とても可愛かった。

 

2.抜群のサービスを受けられる

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エントランスロビー

実はこのホテルに泊まる前、同行者は私を笑わせようと猿を茶化し、猿に噛まれていた。 バリ島の猿には狂犬病のリスクがあるらしく、彼は24時間以内にワクチンを接種する必要があった。(万が一狂犬病に感染していた場合、24時間以内にワクチンを接種できなければ、彼はほぼ100%命を落とすことになる)

 ホテルに到着するやいなや、我々はすぐにワクチンを打つことができる病院を探してもらった。がしかし、最近はバリ島でも狂犬病ワクチンは置いていないようで、なかなか見つからない。担当のコンシェルジュさんの力だけでは探しきれず、シェフ・コンシェルジュさんをはじめ、ホテル内クリニックのお医者さんなど、スタッフ総動員で探してもらった。

 探し始めて5時間。日本への緊急帰国なども検討しはじめた頃、バリの小さな小さな診療所に、ワクチンが置いてあることが分かった。こうして、ホテル内クリニックの看護師さんと筆者に付き添われ、同行者は無事、24時間以内にワクチンを接種することができた。

 もしこの日、インターコンチネンタルバリではなく、いつものように安いホテルに泊まっていたら。そう考えると、今でも恐ろしくなる。ワクチンを見つけ出すまで、バリ中の病院に電話をかけ続けてくれたコンシェルジュさんたちには、感謝してもしきれない。

 

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ホテルを出る前に着替えや休憩ができる、SAYANA LOUNGE

このホテルでは最初から最後まで、本当に至れり尽くせりだった。

チェックアウト後、我々は1Fのレセプションでコンシェルジュさんから鍵を受け取り、デパーチャーラウンジであるSAYANA LOUNGEを使用した。

 

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ラウンジ内の様子。貸切で、フリードリンクも飲み放題だった。

このときはたまたま他に人がおらず、貸切状態だった。あまりに居心地がよかったため、このまま日本に帰らず、ずっとここで暮らしたいとさえ思った。

 

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広すぎるバルコニー

バルコニーもとても快適だった。ここで数時間ゆっくり読書でもしたら最高なんだろうなあと思う。

 

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ラウンジ内のシャワールーム。貸切っているのが申し訳なくなった。

滞在中いったい何枚のバスタオルを使ったのだろう?と思わず考えてしまうほど、このホテルではどこへ行っても洗いたてのフカフカのバスタオルを提供してもらえる。 


3.最高にリラックスできる

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プライベートビーチを眺めながらリラックスする人々

 インターコンチネンタルバリには、プライベートビーチに数多くのプール、スパ、美味しいレストランなど、数多くのリラックスできる施設がある。

 

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プールだけで何個もある

 

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プール横のカフェで生ジュースを買い、ダラダラする

 

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スパの入り口

写真だけでは伝えきれないのだが、そこはまさしく極楽浄土そのものであった。

ビーチやプールでゆっくり泳ぎ、喉が渇いたら南国フルーツの生ジュースを飲み、一休み。体が冷えてきたら、スパへ行き、ゆっくりと温まる・・・

果たして、この世にこれ以上の癒しがあるのだろうか。

 

ちなみに、同行者がワクチン接種後は水に浸かりたくないと言うので、同行者の指導のもと、私は1人で平泳ぎの練習をしていた。なんか予定と違うような。

 

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果てしなく広い敷地

 

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夜になっても浜辺でゴロゴロ

 

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ビーチバー

 

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ルームサービスでバリの伝統料理

ワクチン騒動で夜が遅くなったため、夕食はルームサービスを頼んだ。バリの伝統料理は少し辛いものの、どれも日本人の口に合う味だった。

 

4.価格

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客室へと続く廊下

ここまでの記事を読んできて、「すごく魅力的だけど、さぞかし高いんだろうなあ・・・」と思ったのではないだろうか。筆者も学生なので、どんなに魅力的なサービスが提供されていても、値段が非現実的なものであれば絶対に手は出さない。

しかし、バリは物価が安いため、実は想像するほど高くもないのである。

 

我々は2018年の7月初めに泊まったのだが、1人1泊19,266円(朝食付き)であった。もちろん、スパやプール、ビーチ、アヤナラウンジも、別途料金は一切かからなかった。

東京の一般的なビジネスホテルが素泊まりで1泊1万円であることを考えると、これはかなりお得であると思う。

 

 おわりに

筆者はこれまで、1人で海外の1泊2000円台のゲストハウスに泊まり、食事は屋台で食べるなど、バックパッカー的な旅行をすることが多かった。そして、豪華なリゾートホテルに泊まるよりも、バックパッカー的な旅の方が現地の生活を肌で感じられることから、より魅力的であると考えてきた。

しかし今回、このような超一流のサービスを受ける旅が、精神的にとても良いということに気がついた。確かに、このホテルの中ではバリの現地の日常を肌で感じることはできない。しかしインターコンチネンタルバリでは、世界のどの国にもある「日常」から完全に解き放たれることでしか得られない、精神的な充足感を得ることができた。

 

どちらのタイプの旅も、それぞれに魅力がある。

旅をする都度、その旅に自分自身が要求するものに合わせて、それぞれの要素を柔軟に織り交ぜていけたらと思う。

 

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ディズニーオタクがサンリオピューロランドに行ってみたら

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私( https://twitter.com/sounds_shick )は生粋のディズニーオタクであった。

3歳の時に初めてディズニーランドに行って以来、私の中で、メルヘン界の頂点は常にディズニーであった。

 

そんな私が、友人とサンリオピューロランドへ行くことになった。小さい頃に行きたかったし、たまには物珍しいものでも見てみるか、という面白半分の気持ちであった。

 

入場してすぐに、サンリオキャラクターボートライドという、イッツアスモールワールドのサンリオ版に乗った。

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 ケーキを作るシナモロール

 

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 懐かしいキャラクターも勢ぞろい。

 アメリカンでイケイケなディズニーキャラクターに対して、サンリオキャラクターは日本的な可愛らしい顔つきで、ちょっと素朴。

ディズニーでは「さいっこうだぜ!(アメリカンな口調)」という感じで超ハイテンションになる私も、ピューロランドでは、「ふぬう、可愛いのう・・・」と、しみじみと噛みしめるように、可愛さを堪能してしまった。

 

また、ピューロランドは食べ物も、ディズニーとは一味違っていた。ピューロランドの食べ物は、とにかく徹底してカワイイのだ。 

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上の写真は、友人が食べていたパスタである。

こんなにもメルヘンな色合いのパスタを見たのは、生まれて初めてであった。

ディズニーリゾートで提供される食品は、(レストランのスポンサーに大手食品メーカーが入っていることが多いせいか)ほとんどが馴染みのある、ごく一般的な普通の食べ物である。それに対してサンリオピューロランドの食べ物は、このパスタのように普通ではないものの割合がとても高いのだ。

 

また、デザート類もとても可愛らしかった。

(デザートに関しては、ディズニーでも似たようなものをよく見かけるが)

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こんなに可愛らしいショーケースがあって、素通りできるわけがなく・・・

 

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 ポムポムプリンのクリスマスケーキ

 

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 シナモロールのブルーソーダ

悩みに悩んだ挙句、シナモロールのブルーソーダを注文した。
 味は、普通の美味しいソーダゼリーであった。

 

そして何よりも印象深かったのが、「Miracle Gift Parade」というパレードである。 

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 ショーの序盤では、前山田健一さん作詞作曲のKAWAIIFESTIVALという曲を踊る。

 

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このKAWAIIFESTIVALでは観客もミラクルハートライトという3色に光るペンライトを持って手踊りし、会場全体が一つになる。

 

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ショーの後半では悪役である三つ子の闇の女王が悪事を働くのだが、キティーちゃんたちの「闇の女王を信じる力」によって、闇の女王が改心し、みんなが仲良くなって幕を閉じる。

 ディズニーリゾートのショーでは悪役は最後まで悪役であり、ミッキーたちが悪役をこてんぱんに撃退することで平和が訪れ、ショーの幕を閉じる。

一方サンリオのショーでは、キティーたちが悪役の中にある良心を信じてあげることで、悪役が改心し、みんなが一つになってショーの幕を閉じるのだ。

 

はっきり言って、これまで観たテーマパークのショーの中で、一番感動した。以前大学の授業で美学について習った際に、「感動したとき、人は理性が働かなくなる」と教わったのだが、まさにそんな状態であった。何が良かったのか上手く説明することはできないのだが、ストーリーも音楽もダンスも、全てがとても良かった。

 

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ピューロランドを後にしたときには、すっかり日が沈んでいた。

 

そんなこんなで、生粋のディズニーオタクだったはずの私は、1日ですっかりサンリオのファンになってしまった。

 

サンリオの世界は、とにかく可愛くて、そして優しい。

ディズニーリゾートのような非日常感や華やかさは無いけれど、明日はもっと周りの人に優しくなろうと思える、そんな、心の温かくなる場所であった。

 

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イスラム建築オタクが語る!イスラム建築の魅力と面白さ!vol2

こんにちは。イスラム建築が大好きな、yuripin(https://twitter.com/sounds_shick)です。

 前回vol1では、イスラム建築には地域によって様々な個性がある、という内容の記事を書きました。

yuripin.hatenablog.com

この記事を読んで、「逆に、すべてのイスラム建築で共通のルールってあるのかな?」という疑問を持った方も多いと思います。そこで今回vol2では、すべてのイスラム建築に共通のルールを紹介していこうと思います。

 

それでは早速、見ていきましょう!

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【2021】シドニー、QVBクイーン・ビクトリア・ビルディングのおすすめ

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クイーン・ビクトリア・ビルディング内にあった、建物の全体模型


こんにちは。

旅が好きな大学院生、yuripin( https://www.instagram.com/yuripin_ )です。

 

シドニーのジョージ・ストリートにある、QVBクイーン・ビクトリア・ビルディング。

ガイドブックでは、「19世紀に建てられたロマネスク建築」などとお堅い説明をされがちなこの建物ですが、実際に行ってみると、ティファニーブルーの壁が特徴的な可愛らしい建物の中に、最新のショップが立ち並ぶ、非常に乙女心がくすぐられる場所なのです。

 

そこで今回は、このQVBクイーン・ビクトリア・ビルディングについて、その魅力を紹介していこうと思います!

(以下の写真・情報はすべて、2018年8月現在のものです)

 

目次

  •  
  •  2.エレベーターホール
  • 3.出入り口のステンドグラス
  • 4.螺旋階段にある謎の扉
  • 5.メルヘンな時計
  •  6.神秘的な時計
  • 7.1Fホールにあるベーグル屋さん
  • さいごに

 

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バンコク・ドンムアン空港からアユタヤ駅まで電車で行ってみた

朝3時。

蒸し暑いドンムアン空港に降り立った私( https://twitter.com/sounds_shick )たちは、朝7時まで仮眠を取ることにした。

 

「外国の空港で寝るとか危なすぎるやろ。知り合いの○○さんは、空港で寝てて身ぐるみ剥がされたらしいし、絶対無理やわ。」

そう言った彼氏は、5分後には爆睡していた。

目を閉じながら、私はあれこれと考え事をしていた。

私にとっては、ほぼ1年ぶりの海外旅行。思い起こせばこの1年間、何やかんやで忙しく、こんな風に何の心配もせずに、まとまった時間遊ぶことは少なかった。心の中で自分に、お疲れ様、と呟いた。

 

朝7時。

インド系のおじさん集団の、ウキウキとした楽しげな声で目を覚ました私は、向かいのソファーでキャリーバッグの取っ手を握りしめたまま爆睡している人を起こす。

 

今日は、電車でアユタヤ遺跡へ行く。

身支度をし、無愛想なお姉さんに1つ40円でキャリーバッグを預け、駅へと向かった。

 

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空港から駅へは、この、殺風景すぎる階段を降りて行く

 

 

あまりやる気の感じられない標識に従って進むと、駅のホームへと繋がる緑色の通路に出た。初めて触れたタイの外気は、湿度も気温もとても高く、1日無事に観光できるものか心配になる程だった。

   


ドンムアン空港は、南国リゾート感の溢れる、大変可愛らしい駅だった。早速写真を撮りまくる私を、隣にいる彼氏が、とりあえず先に切符を買おう、と急かす。 

 

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ドンムアン駅のチケット売り場。自動販売機は無い。


電車は、約1時間後の9時5分に来るそうだ。 

 時間があるので、駅周辺をぷらぷらと歩いてみることにした。

 

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ドンムアン駅周辺の屋台

美味しそうな匂いが漂う。

いかにも「これから出社します」という感じのサラリーマンが屋台で朝食を摂っていた。 

 ここで朝食を摂っても良かったのだが、万が一お腹を壊した場合、たった1日しかない貴重なタイの滞在時間を棒にふることとなるため、今回は諦めた。

 

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通りすがりに見つけたゴージャスなお寺

しばらく歩くと、今度は何やらやたらとゴージャスなお寺を見つけた。

誰でも入って良いようなので、中でお参りをした。

 

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ゴージャスなお寺の内部

 

お参りをしながら、ふと、隣にいる人の中学高校が仏教校だったことを思い出す。早速般若心経をリクエストをしてみると、「いや、なんでやねん」と笑いつつも、ブツブツと最初から最後まで唱えてくれた。

 

お寺の下では、夏休み中と思われる子供たちが、私達には一切興味を示さず、黙々とゲームに勤しんでいた。少年たちよ、時間を持て余すことの贅沢さを存分に味わってくれ。

 

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 その後、一度空港へ戻り、スタバで朝食をとった。

わたしは空港ではあまり眠ることができず、食欲がなかったため、朝食はフローズンマンゴーで済ませることにした。

 

テーブルに座り、タイ語で”yuri”と書かれたマンゴーフローズンの写真を撮っていると、

「タイやから安いと思ったら、そんなこと無いねんな。普通に1000円超えてもーたわ。」

と言いながら、彼氏が両手にわさわさと食料を持って登場した。

 

そうこうしている間に、電車の時間が近づいてきた。

 

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 ホームに着くと、みんなのんびりと1時間に1本の電車を待っていた。

 

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線路の向こう側にいる皆さんものんびり

 

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 私たちもぼんやりと待っていると、ついに電車がやってきた。

 ラッキーと思いつつ空いていた座っていると、後から乗り込んできた優しそうなご夫婦に、「ごめんなさいね、その席は私たちの席よ。」と言われた。

 

ここの電車の制度をあまり理解していなかった私たちが茫然と立っていると、車掌さんにチケットを確認され、車両を移動することになった。

 

日本と違い、車両と車両の間の連結部分は吹きさらしだった。

そして、そんな幅20センチほどの金属の板を歩いている時に限って、私はカメラレンズのキャップを落としてしまった。

さすがにこれはダメだとキャップの死を覚悟したのだが、キャップは運よくその幅の狭い金属板の上に落ち、九死に一生を得た。車両と車両の隙間で起きた奇跡に、私は心の中で拍手をした。

 

行った先の車両では、皆、ぎゅうぎゅうに詰め込まれて乗っていた(といっても、日本の朝の通勤ラッシュよりははるかに空いている)。もちろんクーラーはない。

 

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悪い車両のほうは、若者率が高め

 

 

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もちろん、立ち乗りである

 

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運良く座ることができた人々を、羨ましそうに見つめるお兄さん

 

 

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車窓の風景をインスタストーリーに載せたあと、自撮り大会を始めるお姉さんたち

 

 

どこまでも続く田園風景。日本では見たことのない家畜が放牧されていたり、プチ水上マーケットがあったりと、全く見飽きることはなかった。私たちは、まるで遠足のバスに乗る小学生のように、一瞬一瞬の景色を楽しんでいた。

 

そうこうしているうちに、電車はアユタヤ駅に着いた。

アユタヤ駅は、まるでディズニーランドのアトラクションのような、とても可愛らしい駅だった。 

 

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駅員さんの持つ赤と緑の旗が、パタパタと風になびいている。

 

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天気は快晴。

 

これから始まるアユタヤでの1日を思い、私たちは胸を躍らせていた。

 

▼ホテルの予約はこちらから

 

 

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ブロトピ:海外旅行

8日間でいく!タイ・マレーシア・インドネシア(バリ島)周遊のまとめ【行程・費用】

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アユタヤにて

こんにちは。

旅が大好きな大学院生、yuripin( https://twitter.com/sounds_shick  )です。

 

先日(2018年6月30日から7月7日までの8日間)、タイ、マレーシア、バリ島を周遊してきました。

社会人の方などで、「1週間程度しか休みをとれないものの、どうせ行くなら、1カ国ではなくなるべくたくさんの場所を回りたい」と考える方もいらっしゃるのではないかと思います。

そこで今回は、そんな方の参考になればと思い、私が8日間どのように旅行をしてきたのか、その行程と費用をまとめていきたいと思います。

 

※記載されている費用は、全て1人分です。

 

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イスラム建築オタクが語る!イスラム建築の魅力と面白さ!vol1

 

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こんにちは。

イスラム建築が大好きなyuripin(https://twitter.com/sounds_shick )です。

 

突然ですが、あなたはイスラム建築を見たことはありますか??

おそらく、イラン、トルコ、モロッコ、スペイン、インド、ウズベキスタン、東南アジアなどを旅したことがある方の中には、観光の中でモスクに行ったことがある方も多いのではないでしょうか。

そんな時、「綺麗!」とは思うものの、「イスラム建築ってなんかよく分からないなあ・・」と、もどかしい気持ちになっている方も多いと思います。

 

そこで当ブログでは、イスラム建築が好きすぎるあまり大学院でイスラム建築の造形原理の研究を行なっている筆者が、数回に渡って、分かりやすく簡単に、イスラム建築の魅力と面白さについて語ります。

 

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女の子でも大丈夫 クアラルンプール「アロー通り」のおすすめ

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こんにちは。旅が大好きな大学院生、yuripin( https://twitter.com/sounds_shick )です。

 

クアラルンプール最大の屋台街である、アロー通り。200m以上ある通りに、様々な飲食店が所狭しとひしめき合う、大変面白い場所です。

 ▼場所

 

しかし、「興味はあるけど、屋台で食べるのはちょっと怖いなあ。どう楽しんでいいのか分からないなあ。」と感じる女の子は多いのではないかと思います。

 

そこで今回は、クアラルンプール最大の屋台街、「アロー通り」で、現役女子学生である私が、実際にどう楽しんだのかを紹介していこうと思います。

 

(以下の写真・情報は、2018年7月現在のものです)

 

目次

  • 1.「FAT BROTHER」でカエルの串焼きを食べてみた
  • 2.「Sangkaya」で、絶品ココナッツ・アイスクリームを食べてみた
  • 3.サトウキビジュースを飲んでみた
  • 4.生ライチを買ってみた
  • おわりに 

 

 

 

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実際に乗ってみて分かった ウズベキスタン航空の”4つの魅力”

 

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初めまして。旅が大好きな大学院生、yuripin( https://twitter.com/sounds_shick )です。

 

2018年2月10日より、日本国籍を持つ人の30日以内の滞在には、ウズベキスタンVISAが免除されることになりました

 

これを機に、より多くの日本人がウズベキスタン観光を楽しむようになるのではと予想しています。

 

そこで今回は、日本とウズベキスタンを結ぶ唯一の直行便であるウズベキスタン航空の魅力について、4つの観点からレビューを書いてみようと思います!

 

ちなみに今回乗ったのは、成田空港⇄タシュケント空港間の直行便です。

それでは行ってみましょう!

 

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